実践年度
2021年度
学校の種類
特別支援学校
対象の子ども
高校生
対象の子どもが在籍している学級・学校の障害の種類
肢体不自由
実践において対象とした子どもの困難さ
書くこと
内容
進行性障害のため手の巧緻性に困難さが生じてきている。また、筋力が低下しているため鉛筆で書くことや消しゴムで消すことが難しくなっている。
生徒が可能な範囲で書くこと、消すことの活動を保障するために、教員の作った授業用のプリント(Word)をデータ化(PDF)し、画面提示(AppleTV・大型TV)しながらデジタルペン(ApplePencil)を活用して記入できるようにした。記入は、あくまで本人の意志を大切にし、デジタルペンで書くかキーボードで入力するかはその都度本人と確認しながら進めた。
各教科の特性に合わせ、例えば、数学は特殊文字の活用が多いため、タブレットとペンで書くことを選択することが多く、国語では、紙と鉛筆で書き、社会(日本史)は難しい漢字が多く考えを書くなど、長い文章を求められていたためテキスト入力をするなど、生徒自身がその教科で使いやすいものを選択し使っていくことができるようになった。また、国語は生徒自身も「書く」ことを意識していたため、紙と鉛筆での学習となっていた。テスト等は、デジタル化されたプリントか、紙でやるかを自分で選択してやりやすい方法を選択できるようになってきた。
(大島啓輔)
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