オンライン朝の会(友達への親近感)

実践年度

2020年度

学校の種類

特別支援学校

対象の子ども

小学生

対象の子どもが在籍している学級・学校の障害の種類

肢体不自由

実践において対象とした子どもの困難さ

  • 話すこと
  • コミュニケーションをすること
  • 落ち着くこと・集中すること

内容

朝の会を、オンライン会議システム(Zoom)を使用して実施した。保護者に接続を協力していただき、各家庭から児童のiPadを利用した。入学してからすぐに休校になってしまい、集団作りができなかった。また、小学部1年生として学習の基礎や学校生活の見通しが持てていない状況である。日常会話は可能だが、発語が不明瞭な児童や、自分のペースで好きなことを話してしまう児童などがいる状況において、児童たちがそれを見て誰になったかを判断できるようにし、友達への親近感を持たせるために、事前に提出された自己紹介カードの好きなものをヒントにルーレットにアイコンとして表現した呼名ルーレットに取り組んだ。 ◯◯といえば▲ちゃん、など、ルーレットのスタート、ストップを児童が声を出すことで一体感を持たせるために、ルーレット画面の共有は行わず、配信画面上で教員がiPadを持ち、教員がその場で、呼名をルーレット上で決めるようにし、スタート・ストップを児童たちに任せるようにした。呼名ルーレットを声を出しながらみんなで一緒に「スタート」や「ストップ」を言ったり、当たったアイコンを見て誰の番か言い合うようになった。 時間が待ち切れず早めに入室する児童がいて、友達が入ってくると「〇ちゃん、おはよう」と自分から声をかけている。終了時には「明日も会おうね」と言い合う様子も見られた。Zoomを使ったことで、リアルタイムにお互いの様子が分かってきたようで、実際に登校が始まっても違和感なくすぐに集団作りができた。 (菱拓夢)

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